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タイヤの製造年週について

メーカーにタイヤを注文すると、タイヤが送られてきますが、この際の製造年週は揃っていません。4本の注文でバラバラの事もありますし、新しい製品が納品された翌日、同じ商品で古い製品が納品される事もあります。

実は、メーカー側では製造年週による管理を行っていない為、新しい商品と言う考え方自体が無いのです。更に、注文時に製造年週(製造国も)の指定は出来ませんので、納品されてからしか確認する事が出来ません。 メーカーサイドの公式見解としては「製造5年以内は新品として性能に何ら影響が無い」という物で、左右で製造年週が違っても問題無いとしています。

今回、各メーカーに回答を求めたところ、要点としては適切な保管方法であれば新 品未使用のタイヤの経年による性能低下は極わずかであるというものでした。とあるメーカーは厳しいと思われるスタッドレスタイヤで製造後3年(それ以前で は同一銘柄が存在しない為)までのタイヤを用意し氷上での制動距離テストを行っています。結果は残念ながら公表は出来ませんが誤差範囲内にとどまっていま す。経年劣化が厳しいと思われるスタッドレスタイヤでのデータですので、夏用のタイヤであればその差は無いに等しいかもしれません。むしろ、問題となるの は保管方法のようで、熱、紫外線、オゾンなどゴムの劣化要因が重なると急激に劣化は促進されるようです。メーカー保管の状態であれば特に問題は無いかもし れませんが、おおむね2年以内を社内基準として採用しているメーカーが大半のようです。

タイヤの製造年週は左図のように刻印されています。

基本的に、タイヤが破壊されるような状況でも残るようにビード部(ホイールと接触する部分)の直上で、交換できるようになっているので、他のブランド名などのデザインと比べると美しくないです。凸ではなく凹で刻印されており、タイヤの片面にのみ刻印されています。

左の図は末尾の4桁の数字が「0207」で2007年の第2週の製造である事を示しています。

この件に関しては科学的にゴムの劣化のメカニズムを見てみたいと思います。 ゴムは高分子構造体(ポリマー)です。元素は単純ですが複雑な分子構造が何重にも連鎖して出来上がっています。この分子の繋がりが緩いと柔らかく、繋がり が多くなると硬くなります。ゴムはこのような分子構造から固体ではなく液体と固体の中間と定義されています。実際に、ゴムが変形できるのはこの分子構造が 伸びたり縮んだりできるからです。ですので、ゴムの分子構造を別の分子構造と繋げたり、そのつながりを強くする事でゴムを硬くする事ができるわけです。逆 に、ゴムの分子構造が短く切断されると伸びたり縮んだりできる範囲が小さくなり、これも硬くなる要因となります。 もともと高分子は安定している状態ではなく、他の物質と反応して化合したり、分子構造が切れたりしてしまいます。これがゴムの劣化なんです。