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ホイールのサイズ設定

ホイールのサイズ設定

さて、ホイールのサイズ表記をざっと説明してみましたが、難しいと言うか、馴染みのない物ですから理解すると言ってもわからないですよね。

サイズを理解できてもホイールの選択はわからないですよね・・・

ホイールにも、タイヤ同様サイズが有ります。でも、そのサイズはホイールにわかるように明記されているとは限りません。ここがタイヤと決定的に違う部分ですね。取扱説明書にも記載されていない事が多いので、社外品を選ぶにも、どのサイズの物を選べば良いのかわかりません・・・

サイズ設定の考え方を解説したいと思います。

現状、装着しているタイヤ、ホイールの状態からサイズを設定するのが確実な方法となります。

フェンダー、サスペンションなどとのクリアランス(隙間)を測定して純正ホイールサイズから計算していく事で装着可能なサイズを割り出す事ができます。

クリアランスの測定

左図のように(今時フェンダーミラーも無いですが・・・)フェンダークリアランス、インナークリアランスを測定します。

フェンダーから重りを付けた糸を垂らす等して、タイヤまでの距離を測定します。インナーはサスペンションなどとの隙間を定規などで測定します。

ここでは例としてフェンダー側9mm、サスペンション側24mmのクリアランスが測定できたと仮定します。

純正サイズから各寸法を割り出します

純正ホイールサイズから各部寸法を計算で割り出します。

ここでは例として6.5Jx16 インセット55のオデッセイとします。

まず、リム幅は6.5Jですから、インチ表記をmmにしますと6.5x25.4=165.1mmとなります。

次に、取り付け面からフェンダー側までの距離は幅の半分からインセット数値をマイナスすると出ますので、(165.1÷2)−55=27.55mmとなります。

取り付け面からサスペンション側の距離はリム幅の半分にインセットをプラスすると出ますので(165.1÷2)+55=137.55mmとなります。

計測したクリアランスとホイール寸法を加算してリム幅を算出します

測定したクリアランスはフェンダー側9mm、サスペンション側24mmでしたので、サイズから割り出したリム幅165.1mmまで加算すると、物理的に装着可能なリム幅が算出できます。

9+24+165.1=198.1mm

これをリム幅のインチ表記に換算すると

198.1÷25.4=7.799インチ

上記のようになります。もちろんですが7.799Jなんてホイールは有りませんから、7.5Jが最大幅になります。

リム幅が算定できたらインセットを算出します

先に計算したホイールサイズから算出した寸法とクリアランスを加算して、取り付け面を中心とした寸法を算定してみますと、

フェンダー側:27.55+9=36.55mm

サスペンション側:137.55+24=161.55mm

となります。先に算出したリム幅7.5Jと比較するとインセットが設定できます。まず7.5Jをmm換算して7.5x25.4=190.5mmとなります。このリム幅の半分の数値190.5÷2=95.25mmと、先の寸法との差がインセットとなります。

フェンダー側を基準にしますと95.25−36.55=58.7mm、つまり、7.5Jでフェンダー一杯にセットする場合7.5Jでインセット58になる訳です。

あまり実用的ではないですが、サスペンション側を基準とした場合、161.55−95.25=66.35、つまり7.5Jで66が内側に干渉しない一杯サイズになります。

総合すると、7.5Jならインセット58〜66が装着可能と言う事になります。

応用ですが、7.5Jではなく、一般的な7Jを使用した場合はどうか・・・

7J=7x25.4=177.8mmですから、このリム幅の半分177.8mm÷2=88.9mmを基準にすると良いですよね。

88.9−36.55=52.35、161.55−88.9=72.65となりますから、7Jならインセット52〜72が装着可能となります。

サイズの設定の仕方は理解して頂けたでしょうか?

これでサイズ設定がわかった!さ〜〜ホイールを選ぶぞ〜〜〜!・・・でもちょっと待ってください。サイズ設定の基準となる純正ホイールサイズはどうやって調べたらよいでしょう?また、サイズ設定以外に健闘しなくてはならない問題が残っています。

次はサイズ設定以外の検討事項を説明してみます。

ブレーキの干渉


最近のハイパワー車にはブレンボ装着など、大きなブレーキユニットが装備されている場合があります。このような大きなブレーキ(ビックキャリパー)を装着している車は、このブレーキにホイールが干渉しないような特殊な設定のホイールを用意する必要があります。一般的にビックキャリパー対応モデルとか呼ばれます。

左図のAディスクが標準仕様、Rディスクがビックキャリパー対応モデルになります。取り付け面(赤い横線)は同じ=インセットは同じなのに、キャリパークリアランス(図の赤い円)の大きさが随分違います。

4POTキャリパー、ブレンボなど、大型のブレーキを装着している場合は専用設定のホイールを選ぶ事になります。

また、最近の車は、ハイパワーでなくとも大型のブレーキを装備している事があります。ブレンボなどとは違いますが、ブレーキのブラケット(ステーと言うか取付金具の部分)が大きく張り出している車も見受けられるので、要注意車種は装着の可否、つまりブレーキに干渉しないかを確認する必要があります。

ハブ径について

ホイールの真中には大きな穴が開いています。純正のホイールは、この穴が車両のハブ側の出っ張りと径を合わせてあり、取り付けナットだけでなく中央の穴でもホイールのセンターを出すような構造になっています。

輸入車は、ボルトで固定する車が多い事などから、ハブ径、PCDを合わせて車種専用として社外品も用意されていますが、国産車の場合はホイールの穴を大きくして汎用としています。つまり、輸入車の場合、表記されるサイズが適正でも、ハブ径が合わずに装着不可となる場合がある訳です。もちろん、適応車種ではないと言う事なのですが・・・

国産車でも、一部の車種が標準的な車種よりハブ径が大きい為、社外品のホイールが装着できない事があります。古い車ですので、注意する車種は少ないのですが、ハブ径の問題以外にハブの高さが高く、センターキャップが当たってしまう車も有りますので注意が必要です。

また、国産車用で、社外品のホイールの大きなハブ穴を車両の出っ張りの径に合わせるためにハブリングと言う隙間埋めのリングが用意されています。偏平タイヤなどで振動対策などで使う事もあります。ただ、装着した際には、ホイールを外した際にハブリングが車体側に張り付いて外しにくい事もあり、スペアタイヤなど装着の際に忘れてしまう事があるようですので、外さないままでは適正に純正ホイール、スペアタイヤは装着できませんので注意が必要です。

フェンダー干渉について

サイズ設定の際にフェンダー側の隙間の測定は、フェンダー外部からの距離で算定しました。フェンダーには折り返し(爪とも呼ばれますが)が付けられていますので、サスペンションの状態などによっては、この折り返しに干渉する事があります。

実際、サスペンション形式によって注意すべき点も変わってきます。左図はリジットタイプのサスペンションの基本構造ですが、サスペンションストロークに対してタイヤはキャンバ変化無しで赤い矢印の横方向に動きますので、内側、外側共にギリギリで設定してしまうと左右輪それぞれが内側、外側に当たってしまう事になります。

独立懸架の場合は、サスペンション形式、アームの配置によってサスペンションストロークに応じたキャンバ変化が変わり、車高を下げるなどすると外側一杯に設定したはずが中に入ってしまったり、内側一杯にした場合、サスペンションストロークによって中に当たってしまいます。

サスペンションストロークによる車輪の向きの変化=アライメントの変化をサスペンションジオメトリーと呼びますが、これはサスペンションの項目で詳しく説明しますが、設計上では計算で算出できます。ただ、かなり複雑な動きの為、実用上は経験で推測する事になります。

インセットについて

インセットに関する問い合わせは、ホイールの中では最も多いと思います。

意味は先に説明しましたが、リム幅の中心に対する取り付け面のずれをmmで表記している訳ですが、場合によって違う表記の場合もあります。

左図のように取り付け面が車体外側にずれている物をインセット、内側にずれている物をアウトセットとしています。リム幅中心と取り付け面にずれが無ければゼロセットとなります。

つまり、同じリム幅ならインセットの数値が大きい程、ホイールの取り付け面が外側に移動し、フェンダーに対してホイールは中に入っていく事になります。純正に対してフェンダー一杯にしようとするならインセットは小さくする事になります。

もちろんですが、幅に対する数値ですから、幅が違えばインセットの大小でフェンダーとの位置関係を語る事が出来なくなります。計算方法は先に説明した部分の応用ですから省きますが、6.5Jでインセット35と7Jでインセット41はフェンダーに対しては同じ位置関係になります。つまり、6.5Jインセット35より7Jインセット38の方が外に出ると言う事になります・・・難しいですか?

上記のように、明記されるホイールサイズ以外に注意すべき点が沢山有る事が理解できたと思います。

ホイールの適応サイズ設定は、色々と難しいんです!