■ 愛車のタイヤ、空気圧などしっかりチェックしていますか?
車にとって必要不可欠で、重要なパーツのひとつがタイヤです。
タイヤは車の乗り心地を左右し、燃費性能にも影響します。
また、道路に接している唯一のパーツであり、タイヤや路上のコンディションによっては、パンクやバーストの危険があって、重大な事故になりかねません。特に空気圧が偏っていると、おそろしいバーストなどのトラブルに遭ってしまう危険性が高まります。空気圧の適正値はタイヤによって異なります。ほとんどの場合は運転席ドアの開口部などに、空気圧の適正値を記載したステッカーが貼ってあるはず。一度チェックするようにしましょう。
ロードサービスのJAFが公式Webサイトで公開しているデータを見ると、タイヤ関係のトラブルが非常に多いと分かります。
せっかくのドライブや、大切な仕事の移動を台無しにしないよう、常日頃からしっかりメンテナンスを心がけたいポイントです。
■ JAFロードサービス 主な出動理由 2023年度 年間「四輪」
一般道路
1位: 34.75% | 過放電バッテリー |
2位: 19.61% | タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 |
3位: 8.02% | 破損/劣化バッテリー |
4位: 6.57% | 落輪・落込 |
5位: 5.55% | キー閉じ込み |
高速道路
1位: 40.10% | タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 |
2位: 10.53% | 燃料切れ |
3位: 8.20% | 事故 |
4位: 4.83% | 過放電バッテリー |
5位: 2.41% | 発電機/充電回路 |
最近は「タイヤはオンラインで安く購入できる」という話が聞こえてきますが、買う場所がどこであれ「できる限りしっかり選んでほしい」というのが、タイヤの専門店クラフトからの提案です。
クラフトWebサイトでは、タイヤ・ホイールの基礎知識 を公開しています。
「タイヤ選びのコツ」など、皆さまに役立つ情報をまとめてありますので、こちらもぜひご確認ください。
■ タイヤの性能に注目してみましょう
タイヤの種類で有名なのは、冬季に選ぶスタッドレスタイヤですね。
ですが、それ以外のいわゆる「夏タイヤ」にも、さらに種類があります。近年はさまざまな性能を持ったタイヤが販売されているのです。
例えば、「エコタイヤ」は燃費性能に優れたもので、車の燃費を良くしてくれる効果があります。また「ミニバン用タイヤ」のように特定車種用に作られたタイヤは、車の重量バランスに合った調整が施されていて、安定した運転に繋がります。
タイヤの性能で意外と忘れられがちなのが、雨の路面でも滑りにくい、ウェットグリップ性能です。
これは、日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定める表示制度に従って、会員企業(タイヤメーカー)の各タイヤ製品に表示されているものです。
一番優れている「a」から、性能の低い「d」まで4段階あり、できるだけ「a」に近いものを選びたいというわけです。
特に、天候に関わらず車を運転しないといけない、通勤など日常使いしている人ほど重視してほしいポイント。
雨天時はブレーキの制動距離が増えてしまいます。ウェットグリップ性能の高いタイヤを履いていれば、事故を避けられたということもあり得るのです。
※店頭で展示されているタイヤのラベルに表示されています
■ タイヤは消耗品。交換時期が来たら交換しましょう
新車時のタイヤがいつまでも使えるというわけではありません。
寿命の判断基準になるのがスリップサイン。タイヤには使用限度を示すスリップサインが、トレッド面に配置されています。
タイヤを使い続けるとやがて摩耗して、このスリップサインが見えてくるというわけですが、実は、このサインが見えるギリギリまで、性能が維持されるというわけではありません。
スリップサインというのは「残り溝が1.6mmになった」ということを表しているだけで、タイヤの性能を保証するものではありません。むしろ、スリップサインが出てしまったら手遅れというぐらい。
なお、スリップサインが1本でも出ていたら、車検に通らなくなり、整備不良と見なされます。
※画像中央、タイヤの溝を渡る橋のようなものがスリップサイン
日本自動車タイヤ協会(JATMA)が公表している資料によれば、濡れた路面で80km/hからブレーキをかけた場合の制動距離で、残り溝が約4mmの時点から制動距離が伸びはじめ、さらに、スリップサインが見えた残り溝1.6mmの時点では、新品タイヤと比較して制動距離が約10m伸びるそう。
つまり、「あ!危ない!!」とブレーキを踏んでから、新品タイヤだったら停まれたはずの地点から、さらに10mほど進んでしまうというわけです。
その上、ゴム製品であるタイヤは、あまり走っていなくても経年劣化してしまいます。
およそ5年がタイヤゴムの寿命だと言われています。
近年はゲリラ豪雨や大雨の日が珍しくありません。日常的に車を運転している人や、高速道路を走る機会が多い人こそ、タイヤのコンディションには十分に注意していただきたいのです。
■ タイヤのことならクラフトにご相談ください
タイヤの性能は複雑で、少しだけ専門的な知識が必要になります。
カーカスタムの世界では、ホイールとの組み合わせでタイヤサイズを変えられるし、乗り味を大きく改善することもできます。
自分の愛車と使い道では、どんなタイヤを選ぶべきか分からず悩んでしまう人も多いでしょう。
そんなときは、遠慮なくクラフトでスタッフにお声がけください。用途と予算に合ったタイヤをご提案させていただきます。