■カンサスキットで乗り心地を損なわないリフトアップ
リフトアップって車を大きくワイルドに見せる絶対的な視覚効果がありますので、オフ系車ユーザー
にとって一つの目標というか、憧れというか。
問題は「何を使って上げるか」ですよね?
アーバンオフクラフト鈴鹿の小林です。
先日ご紹介させていただきました某様の150プラド。
プラドとしてはまだまだ珍しい鍛造TE37XTを
履いた渋い仕上がりですが、もうちょっとオフ系に
振っていこうとリフトアップのご相談。
■リフトアップするならサスペンションキットが一番
何をもって一番とするかですが、それを乗り心地とするならばサスペンションキットで丸々交換するのが
ベストです。レートアップされた長いスプリングも
専用のショックと組み合わせればフラツキも少なく
乗り心地抜群。今回は4×4エンジニアリングの
カントリーサスペンション、通称カンサスのフルキット
を装着させていただきました。
■リフトアップと同時に補正パーツの装着がオススメ
リフトアップと同時に取り付けしたい補正パーツと言えばリアの調整式ラテラルロッド。他メーカーでも
セット販売で品番があるほど150プラドのリフトアップ
では必須のアイテムとなっております。
ではコレ、どういうパーツなの?と言うと車高に変化が
あるとリアの軸がずれ、左右でタイヤの出面が狂います。
画像の"青い棒"がラテラルロッドなんですが、
これを純正から調整式のものに変えることで
左右のズレを補正することができるんです。
続いては当店オススメのデフダウンキット。
リフトアップによってドライブシャフトの
位置が変わり、負荷がかかってしまうのですが
デフ本体にスペーサーを挟むことでそれを解消。
ドライブシャフトを労わる役目を果たします。
人気の2インチアップ前後では"不要論"もありますが
負荷がかかっていることには間違いないので
「装着するにこしたことはない」というのが僕の考え。
補正パーツってそもそも"先を見越したもの"ですもんね。
続きましてセルフレベライザーリンクロッドの追加。
これは光軸の補正ですね。リフトアップすると
光軸も上がり、対向車からのパッシングも考えられます。
純正のロッドでは補正が間に合わない場合がありますので
その調整幅を広げる役目を担います。
(当店には光軸テスターはありませんので最終的に
正確な調整を行うことはできません。)
最後に、カンサスキットの上位モデルに
付属となるのがフロントスタビライザー
ダウンブロック。
役目としてはデフダウンキットと同じで、
リフトアップによって変化があるスタビライザー
の位置を補正することにより、従来の動きを保つ
というもの。乗り心地に関係する部分ですネ。
各部パーツを取り付け後はアライメントで仕上げて完成。
上げ幅は人気の約2インチアップ。
単に2インチではなく、車高調整機能を生かして
微調整を行い、前後バランスを考慮。
カッコ良く映えるスタイルに仕上げました。
[ ↓ BEFORE ↓ ]
[ ↓ AFTER ↓ ]
純正でも雰囲気はありましたが
リフトアップ後の姿はまた別格。
垢抜けました。
やっぱりこのホイールカッコイイ!
大型のプラドとは言え、鍛造化による
バネ下の軽減は恩恵抜群。
こういうスタイルはどうしてもタイヤの重量増
となってしまいますので、ホイールで上手く
バランスを取ると良いでしょう。
走行距離的に合わせて純正アッパーアウントも新調。
カンサスキットには純正アッパーアウントセットも
ありますので楽チンですね。
おクルマの状態に合わせてご提案させていただきます!
シッカリめな味付けが定番のリフトアップセット
が多い中で、カンサスの乗り味は非常にしなやか
でマイルド。いわゆる"高級感"のある乗り心地。
減衰力ダイヤルで細かい設定をしてあげれば
更に自分好みになると思いますよ。
この度はご用命ありがとうございました!