サスペンションの基本
サスペンションの基本
サスペンションとは、クルマで走る際、路面のでこぼこを吸収して安定してクルマを走らせるための装置です。100年以上にも及ぶ自動車開発の長い歴史の中で磨かれてきたサスペンションにはさまざまな種類(方式)があり、いまも進化を続けています。ご自身が乗られているクルマのサスペンション方式、ご存知ですか?
独立懸架式
左右の車輪がそれぞれ独立した構造サスペンション形式です。重量(バネ下重量)を軽くできるため乗り心地が良く、また路面追従性にも優れた特徴を持っています。
ストラット式サスペンション
独立懸架方式のひとつで、ショックアブソーバー自体で車体を支える方式のサスペンションです。比較的シンプルな構造で実現できるため、現在ではミニバンやコンパクトカーのフロントサスペンションなどに数多く採用されています。
マルチリンク式サスペンション
高性能スポーツカーや高級車に多く採用されています。路面追従性が高く、またアライメント調整もしやすいため高い操縦安定性を実現しています。一方で部品点数が多く、コストが高くなるのが難点です。
トーションビーム懸架式
FF車の後輪に多く用いられる方式です。構造が簡単なため低コストで、室内の床を低くすることができるなど、実用性の高さもポイントです。