■ 待ってでも付けたい鍛造ホイールの魅力
ホイールカスタムで肝心なポイントは、まずホイールを何にするか。
しかし、選択肢が多彩で悩ましいポイントでもあります。
そこで、ホイール選びの指針として製法に注目してみましょう。
製法は大別すると2種類。鋳造(ちゅうぞう)か鍛造(たんぞう)のどちらかです。
鋳造(ちゅうぞう)は、鋳型へドロドロに溶かしたアルミ合金を流し込んで硬めたもの。
英語では「Casting Wheel(キャスティング・ホイール)」です。
一方の鍛造(たんぞう)は、高圧プレス加工を施してホイールを造ります。
英語では「Forged Wheel(フォージド・ホイール)」ですね。
なお、伝統的な日本刀の製法も鍛造(たんぞう)です。
鍛造(たんぞう)ホイールはその製法から、強度が高く、軽量というメリットがあります。
そして、ホイールの強度が高く、軽量になると、乗り心地が向上するとされています。
さらに、ギュッと引き締まった質感は高級感・上質感を演出してくれますので、見た目の印象も良くなります。
良いことばかりのように見える鍛造(たんぞう)ホイールですが、残念ながらデメリットもあります。
それは、高価になりやすく、デザインは鋳造(ちゅうぞう)ほど自由にはいかないということ。
また、店頭在庫にないモデル・サイズ・カラーを自由に選ぶと注文・取り寄せということになりますが、メーカー在庫も切れていた場合は、数ヶ月~半年以上かかる事があります。
例えば、納期が半年かかるホイールなら、秋にオーダーして春に装着できるという感覚です。
しかし、逆にいえば「半年待ってでも装着したい」のが鍛造(たんぞう)ホイール。
それほどまでに人気が高いというわけです。
(※ただし、メーカーやモデルによってまちまちですから、詳しくは店頭スタッフにお問い合わせください。)
さて、日本には、世界に名だたる名門の鍛造ホイールブランドがあります。
今回は、そんな注目の鍛造ホイールブランドをご紹介しましょう。
憧れの鍛造ホイールブランド「BBS」
「いつかはBBS」と、多くのファンから憧れの存在として挙げられるBBSブランド。
2020年に50周年を迎えた老舗でもあります。
BBSホイールはドイツ発祥ですが、現在は日本のBBSジャパンが鍛造ホイールを製造しています。
そのため、「日本が世界に誇る鍛造ホイールブランド」として多くの人に愛されているというわけです。
BBS LM
国際的な耐久レース「ル・マン24時間レース」に参戦するマシンが常に選んできたホイールがベース。
アルミ鍛造2ピースホイールで、モデル名の由来は「Le Mans(ル・マン)」です。
写真のモデルは、ディスクがダイヤモンドブラック、リムがブラックブライトダイヤカットの新色。
さらに、ディスクカラーがダイヤモンドシルバー、ゴールドの2色も追加されています(リムはどちらもブラックブライトダイヤカット)。
BBS RI-A
国内最高峰のレース「SUPER GT」の実戦投入ホイールと、同じ思想・造形で造られた「究極のレース仕様」を標榜するアルミ鍛造1ピースホイールです。
アンチスリップペイントやスチール製ブッシュなど、極限領域での機能性と信頼性を保っています。
なお、写真のモデルは新色のマットブロンズです。
BBS RI-D
航空機用金属として使われる「超超ジュラルミン」を、BBSがホイールに落とし込んだアルミ鍛造1ピースホイールです。
超超ジュラルミンは、高強度・超軽量が特徴の素材。
つまり、鍛造ホイールの長所を最大限に発揮したモデルであるとも言えそうです。
BBS SUPER-RS
BBSらしい優雅さと迫力を併せ持った伝統の17本クロススポークデザイン。
1983年に登場して以来、変わらぬ美しさを維持し続ける、BBSらしいアルミ鍛造2ピースホイールです。
RAYS鍛造スポーツホイールの最高峰「VOLK RACING」
「The concept is racing」を掲げ、メイド・イン・ジャパンにこだわるRAYSが、最高峰鍛造スポーツホイールとしてラインナップしているブランドが「VOLK RACING(ボルクレーシング)」です。
レーシング直系の技術を注ぎ、世界で走るハイパフォーマンスカーに相応しい逸品を生み出しています。
優れた解析技術で導き出した、軽さと強靭さがVOLK RACINGの武器です。
質実剛健とも表現できる、洗練されたシルエットも魅力のひとつだと、多くのユーザーから高く評価されています。
なお、クラフトは「RAYS No.1 SHOP」に認定されており、限定モデルも含め全モデルを取り扱えます!
VOLK RACING TE37SAGA SL
1996年に「TE37」が誕生し、そのフルモデルチェンジモデルが「TE37 SAGA」。さらにそのマイナーチェンジモデルが「TE37 SAGA S-plus」です。
そして、多車種へのフィッティングを前提に開発された「TE37 SAGA S-plus」に対して、対応車種が限定されるものの、軽さや伝統デザインなどを追求して生まれたモデルが「TE37 SAGA SL」です。
いわば、TE37シリーズの最高峰。
適応するクルマを愛用するオーナーさんには、装着をぜひ検討していただきたい逸品です。
VOLK RACING 21A
RAYS初の鍛造モデルとして1975年にリリースされた「VOLK RACING Gr.A」のDNAを受け継ぐモデルとして、2022年にリリースされた新作が「VOLK RACING 21A」です。
VOLK RACINGらしい圧倒的なディープリムとクロススポークは、まさに伝統のデザイン。
最新の特許技術もふんだんに盛り込まれた、いま注目のモデルです。
VOLK RACING G025
ハイヒールのような鋭いスポークデザインは、構造シミュレーションによる精密解析のたまもの。
鍛造ホイールとしては画期的でシャープなデザイン性は、レイズエンジニアリングの技術力だからこそできる個性です。
エッジの効いたデザインと、鍛造ホイールならではの強靭性・軽量性は、VOLK RACINGの美学を体現しています。
世界最高峰の鍛造ホイール製造技術が生み出す「TWS」
TWSホイールを生み出しているのは、世界最高峰の鍛造ホイール製造技術を持つ日本のメーカー「TAN-EI-SYA」。
「鍛造ホイールのプレミアム(NEXT GENERATIN)」を掲げ、鍛造ホイールの可能性を追求するトップランナーのひとつが「TWS」です。
鍛造ホイールを知り尽くしたメーカーならではの多彩なアプローチが、各ホイールのクオリティに反映されています。
TWS Motorsport T66-F
レースからのフィードバックをダイレクトに反映する「TWS Motorsport」。
そのラインのなかで、剛性を確保しつつ徹底的な軽量化を施したモデルが「T66-F」です。
写真のモデルは2023年4月末までの期間限定カラー「Flat Corsa Blue(フラットコルサブルー)」。
なお、同じく期間限定カラーとして「Corsa Blue(コルサブルー)」もあります。
TWS Exlete 210M
多彩なニーズに応えるべく幅広いサイズ設定でリリースされる「TWS Exlete(エクスリート)」ライン。
このラインで2年ぶり待望の新製品として生まれた鍛造2ピースホイールが「210M」です。
ボルト組付けによる優雅な2ピースホイールは、高い精度と精巧な組付け技術を持つTWSならでは。
車両マッチングの自由度が高く、ハイエンドモデル向けの選択肢として君臨しています。
TWS Motorsport RS317
レースシーンをメーカーにとっての「性能試験場」として捉え、そこから得た体験を製品に落とし込んだ「TWS Motorsport」ライン。
ストイックに追求した高い完成度は、クルマの性能を最大限に引き出すと謳っています。
「RS317」は、Mtorsportラインのなかでも、軽量高剛性を特徴とするアルミ鍛造1ピースホイール。
写真は新色の「フラットレーシングガンメタ」です。
なお、同じく新色として「フラットグラファイトブラック」もラインナップしています。
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多少高価で納期に時間がかかっても、長く使う愛車のアシだからこそ、良いものを選びたい。
鍛造ホイールは、そんな、こだわり派にピッタリの選択肢です。
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