クラフト厚木店にお問い合わせの多い車高調
その車高調に関して少~~~~~~~~~~~~~~し長くなりますが
お話させて頂きますので、お時間がある方はお読み頂けますでしょうか?
まずは車高調全般に関してのお話を・・・
車高調といってもメーカー、種類、様々なものが発売されており
ローダウンしたくてもどの車高調を使えばいいのか???
そんなお悩みの方も多いのではないでしょうか
車高はどこまで下がるのか?乗り心地は?お値段は?などなど
有名メーカーの商品もあれば、通信販売のみの商品もあります
全ての要望を満たしてくれる車高調に巡り合えるのが一番の理想なのですが
なかなかにそのような製品を製造するのは難しく、面白い所でもあります
数ある選択肢の中から優先順位を決めて頂き
それに見合った商品を提案させて頂いております
商品が決まり、取付後にお問い合わせが多い 『音』 に関してですが
各メーカー、対策を施しているのですが少なからず発生します
100%音が出ない製品を製造するのは困難を極めるとご理解頂ければ幸いです
ただ、発生源によっては解消できる場合もございます
ご相談頂いた上で、車を確認させて頂いております
車高調の不具合?足回り構造の特徴?経年劣化?線間密着?などなど
また、締め付けをしっかりと行っていても普段の衝撃の積み重ねにより
締め付け部分が緩んでくることもあり、その緩みが原因で音が出る場合があります
その為、定期的に締め直しをオススメしております
ここから車高調についてのお話を・・・
まずは車高調整方法の違い・・・
『全長調整式車高調整』 と 『ネジ式車高調整』
では、 『全長調整式車高調整』 から・・・
※画像はHKS SスタイルL
ざっくりとご説明すると・・・
車高を上下させても、ダンパーのストローク量に変化が生じないので
乗り心地への影響が少ないというのが特徴です
最近の車高調は全長調整式が増えてきているのが現状です
『ネジ式車高調整』 は・・・
※画像はKW(カーヴェー)ver.1
車高を上下させるとダンパーのストローク量も変化し
下げすぎるとスプリングが遊び、乗り心地にも影響します
構造上、部品点数を少なくすることができるので、価格を抑えることができます
代表的なのが 「テイン ストリートベイシス」 「クスコ ストリートスペックA」
といったところでしょうか
次に、 『減衰力調整機能』 があるかないか
※画像はタナベ CF-S 上のツマミをコチッ、コチッと回します
本当におおまかにご説明すると・・・
「乗り心地を硬くしたり、柔らかくしたりするすることができる機能」
少し詳しくご説明させて頂くと・・・
そもそも減衰力はどこで発生しているのか?
ダンパー内に封入されているオイルがダンパー内を移動する際に
発生する抵抗を利用しています
注射器を想像して頂ければ分かりやすいのではないでしょうか
【細い針(出口)だと押しにくく、太い針(出口)だと押しやすい】
その抵抗が乗り心地に直接影響を与えています
その抵抗を利用し、路面からの衝撃を吸収(減衰)しているんです
つまり、ダンパー内のオイルの流れ方を調整することで、結果的に
乗り心地が硬くなったり、柔らかくなったりするということです
この減衰力が、車高調の性能を左右すると言っても過言ではありません
それだけダンパーが車両に及ぼす影響は大きいんです
次に、内部構造の違いのお話を・・・
『単筒式』 と 『復筒式』
高級車のカタログに 【単筒式倒立タイプ採用】
のようなものを見かけたことはないでしょうか
一般的に複筒式が純正に多く採用されています
ここもざっくりとご説明すると
乗り心地に関しては・・・
単筒式は少し硬めになり、複筒式が少し柔らかめになる傾向があります
その原因は、ガスの封入方法が異なり、高圧ガス・低圧ガスの違いがあります
「単筒式は高圧ガス、複筒式は低圧ガス」 というのが一般的
この違いに関しては、どちらが優れているというのは決めることはできず
車の乗り方や走行環境、好みによって分かれてきます
それぞれにメリット、デメリットがあり、これも好みが分かれます
この好みをうまく表現する方法が見当たらずに本当に申し訳ございません
・・・と、ここまでお話させて頂きましたが
『車高調整方法』 『減衰力調整の有無』 『単筒式・複筒式』
これらの組み合わせで、車高調が作られています
車高調選びの際の参考にして頂ければ幸いです
本当に長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました!
ダンパーを勉強すればするほど深みにはまっていき・・・
ここでは書ききれないこともまだまだあるのですが
詳しいお話は店頭でさせて頂ければと・・・
皆様のご来店お待ちしております!